コラムの挿絵を二点制作しました。
挿絵にできることは2つあると考えています。
ひとつめの「テーマを伝える」は、コラムのキーワードになるものを配置するということです。今回の例で言うと「歴史上の人物」がテーマであることと「このコラムが化学的な視点を持っていること」を伝えるため、「武士」「骨」「試験管」などのキーワードになるものを配置しました。
もうひとつ挿絵には「文章では伝えきれないことを補完する」という役割があります。
今回は「場所のイメージを伝える」という仕事をしました。コラムの舞台は読者のほとんどが行ったこともないようなマニアックな場所(沖縄本島の端)。武士の立たされた状況を読み手に伝えるため、彼が見たであろう風景を実際の地図を参考にしつつ描かせていただきました。読者層は年配の男性が多いと判断し、武士のイラストは流行りのイケメンテイストではなく江戸時代の絵柄を参考にして描いています。