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【むなかた名店紹介】粋工房 ── “色”に挑戦するガラス工房さん

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新婚旅行でイタリアに行ったことがあります。

ツアー途中でヴェネチアングラスの工房へ行くことになったのですが、
なぜか工房じゅうずっと後ろからついてきた

超絶イケメンなヴェネチアンおじさま

しか思い出せません。

ツイードのスーツをスッと着こなし、目が合うとにっこり笑いかけてくれる。
本当にあんなおじさまが存在するのですね、世界には…

いやでも謎すぎますね。嬉しかったけど。




こんにちは。あれから10数年、司馬です。
今回は宗像のガラス工房「粋工房」さんのイラストを
描かせていただきました。
粋工房さんには長期休みの体験にちょくちょくお世話になっております。


店舗の中には色とりどりのガラス細工。
どれも可愛くて、たくさんご紹介したいのはやまやまなのですが、
今回はその中でも「宗像びーどろ」に絞って!
窯より熱く語らせていただきたいと思います。

ガラスって、窓にも使われているし、
ガラスびんやグラスも家のどこかに一つはありますよね。
ビー玉やおはじきだってガラス。
子どもの頃からいつもすぐそばにありました。

今回「宗像びーどろ」をきっかけに
粋工房の社長さんにいろいろお話をうかがったのですが、
ガラスの世界って奥深いんだなあ、と
正直驚きました。

身近にあるはずの、いつも優しいお兄さんのようなガラスが、
また別の、超絶イケメンな表情を見せてくれたんですから、

興奮しないはずがない!

わっしょい!

ガラスの色の話

さて、ひとつ問題です。
色ガラスの「色」はどうやってつくられているのでしょうか?




絵の具?

染料とか?

絵の具でも染料でもなくて、なんとなんと「化学」なんです。
ガラス原料に金属の酸化物を加えたり、逆に還元剤を加えたりと、「化学」に基づく技術であの美しいカラーを表現しています。


しかも
「酸化物を加えて終わり!」
というわけでもなく、ガラスの成分や溶かす条件によっても様々に色が変わっていくそう。

例えば!!

棚板がガラスのショーケース。
正面から見ると透明なガラスでも、
棚板を真横から見ると緑色に見えますよね。

ガラスの主な原料である「けい砂」に、鉄分が
ほんの0.05%混じっているだけで
緑色のガラスになってしまうんだそうです。

そのため色ガラスを作るときは、
鉄分由来の緑色が混じらないよう純度の高い「けい砂」を使用。

1%以下って、素人目で見るとちょっとしたように見える数値。
その「ちょっと」の配分で色が大きく変わってくるとは…!!
原材料からそんな厳しい条件があるなんて。



実際、粋工房さんが独自に作られた「宗像びーどろ」の

「沖ノ島朱」

「大島翡翠」

は、
何度も何度も試行錯誤をし、やっとたどり着いた特別な二色。

「大島翡翠」は緑色のガラスなので、
鉄分をのぞく工程を省略し、ためしに大島の海岸の砂を
そのまま使ってみたそうです。

すると青みがかったなんとも美しい緑色が!

偶然にも最初に美しい色が発色したのですが、毎回それと同じ色を再現するのに苦労したと言います。
同じ場所で同じように採った砂でも微妙にガラスの発色が違い、黄色がかった緑になってしまったことも。

どうやったら翡翠らしい「青みがかった緑」が出るか?
調合の具合から試作品を作った時の天気も含め、いろいろな条件を考慮して、ようやく安定して表現された一色なのです。

職人さんの熱意の結晶

色ガラスって、
先人達の積み上げてきた「調合レシピ」が
既にあるそうなんですね。

多くの工房さんや粋工房さんも、先達のレシピを使って
色ガラスを制作しています。
一から新しいガラスの色をつくるには
それなりの設備が必要ですし、
安定してその色を作り続けるのも難しい。

でも他にはない宗像の「色」を作るため、
粋工房さんが真剣にガラスと向き合っているという話をお聞きし、
そのガラスをも溶かす熱い窯のような気合に
こちらも圧倒されました。


そもそも12月の寒い日だったのですが、
職人さんは半袖Tシャツ。
すごい。


さらに個人的に大興奮したのが、
「宗像びーどろ」の製作をメインで行っている職人さん。
以前「沖縄で琉球ガラスの製作もしていた」と言うのです。


なんだって!?!?!?



実はわたくし、「琉球ガラス」のファンでもあるのです!
特に赤のガラスが大好き。
昔赤のグラスを持っていて、あまりにお気に入りだったので
使いすぎて割ってしまいました。
なので現在ピンクと青しか持っておりません。


いつか赤を買うために沖縄に行くぞと思っていたのですが、
沖ノ島朱の存在を知り、
また沖縄から来られた職人さんが制作をメインで担当されていると知り、
沖ノ島朱に縁を感じた次第でございます。

すっかり「宗像びーどろ」推し

「沖ノ島朱」と「大島翡翠」。

その色のうまれた経緯、
「色にこだわる」ということ、
砂の中の鉄分から職人さんの思いまで。
様々な要因の積み重ねで表現された色。

そんな背景を知ってからまた眺めてみると、
赤の中の鮮やかな朱色や
濃い緑の中のきらっと光る青がひときわ

尊い

生みだしてくださってありがとうございます。
いつまでも眺めていられます。

手作りなので、ひとつひとつ形が違うのもわっしょいポイントで、
お店で自分だけのお気に入りの一品を探すのも楽しいと思います。

※わっしょいポイント…テンションが上がるポイント


そうそう。
昨年「沖ノ島朱」と勝屋酒造さんのお酒「沖ノ島」をセットにして、
父にプレゼントしました。
父はみあれ祭を直で見て感動して、古代ロマンにどっぷりハマった歴史オタクでもあります。
今年は父を「大島翡翠」の虜にし、
いつの日にか大島にも連れていけたらと
悪い娘が企んでおります。


大島には一度足を運びましたが、海が確かに青かった!
水底から見上げたら、空はきっと翡翠色なのかも。


それくらい、ロマンがいっぱい詰まった商品であります!!

皆さまもぜひ、贈答時には「宗像びーどろ」という選択を。
ネットでも注文できますよ~!



博多びーどろ 粋工房

【住所】〒811-3514 福岡県宗像市田野2331
【電話】0940-62-0272
【営業時間】9:00~18:00
【店休日】水曜
【HP】http://www.suikoubou.net/



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