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たくさんの魅力を1ページに凝縮。これがデジタル漫画制作の現場だ!【第3回】

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デジタル漫画の現場紹介第3弾!
前回ペン入れの工程をご紹介し、今回はペン入れ終了の時点からスタートになります。

過去の記事はこちら。

 

まずは線画が完成しました!

左下のオレンジの「光の道」部分はフォトジェニックに仕上げたいので、あえて線画なしで塗る予定です。どのような仕上げになるかはお楽しみ。

【工程5】彩色

ここまで来たらゴールが見えてきた…と思いきや、この「塗り」という作業、作品の印象を大きく支える最後の大仕事になります。作業の進め方や塗り方、色の選び方等々人によって全く異なる部分。ここでは私個人の塗り方をご紹介します。

まずはキャラクターから始めます。

「肌」レイヤーを作り、ひたすらペタペタ。

キャラクターが一番目立たないといけないので、ぱきっとしたカラーで。

 

背景もどんどん塗っていきます。

塗って塗って…

ひたすら塗ります。

玄関先の暖簾が印象的だったので、ここを中心に描き足していきます。

コットン柄のテクスチャ(スクリーントーンのようなもの)をはりつけて布の質感を、端を淡く塗って暖簾特有の透け感を出します。

 

これは何だと思いますか?
最初はオレンジと水色でベタっと塗っているだけなので何だか分かりませんね。

影になるところを少し濃い目で塗り、

光のあたる部分を白く塗っていくと…

はい!お刺身になりました!

 

影をつけて立体化させることも大事ですが、さらに一歩本物に近づきたい!という場合。
「白」の使い方が非常に重要になってきます。ハイライト、つまりの表現ですね。

同じ円でも、+影、+ハイライト、+反射光を描き足すとどんどんツルツルな球に見えてきます。反射光とは、周りの環境の色が反射してうつりこんでいる光のこと。茶色い机に置かれているボールなら少し黄色を、ガラスの机の上に置かれているボールなら青っぽい白など、その時々で色を変えます。

色鉛筆等でボールを塗るときは、①のようにベタっと塗るのではなく、あえて輪郭線(黒線)まわりは塗らないようにすると光の表現がしやすくなります。

塗り進めながら全体を見て、色の調整等を行いながら先に進んでいきます。
特にキャラクターと背景の色合いです。うーん、色が多くごちゃっとした印象ですね。かと思いきや和室のシーンでは全体的に淡くてキャラクターが沈んでいます。キャラクターの色を考え直した方が良さそうです。

このように、「塗り」という工程は(私個人に限っては)かなり試行錯誤の連続。
最初にある程度イメージはあるのですが、実際に塗ってみると違っていたり、違和感があったり。少しずつ調整しながら仕上げていきます。

次回最終回は、全体を彩色し終わってから最終調整までをご紹介します。

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